目の疲れ・かすみ目のときに考えられる病気とは？目の負担を軽減する方法

目の疲れで視界がぼやけるかすみ目は、現代病としても問題視されています。かすみの原因は主に、目を使いすぎてピントが合わせにくくなっていることが挙げられます。また、かすみ目は目の疲れ以外にも、病気のサインである可能性もあり得ます。

この記事では、目の疲れやかすみ目による症状と、原因として考えられる病気についてご紹介します。

目の疲労は、パソコンやスマートフォンの使いすぎでも引き起こされます。現代は通勤や通学時のスマートフォンの利用、職場でのパソコンを使う事務作業など、さまざまな場面で目を酷使しています。

瞳には毛様体筋と呼ばれる、目にある水晶体の厚さを調整する筋肉があります。長時間目を使用していると、筋肉が強張り、ピント調節を行う機能が低下しやすくなります。その結果、視界がぼやけたりピントが合わなかったりといった「かすみ目」を引き起こします。

目に疲労が溜まった際に、感じやすい症状は以下の通りです。

これらの症状を感じたら、目に疲労が溜まっているサインです。放っておくと、眼病にかかる恐れもあるので、こまめに休息をとる必要があります。

目の疲れやかすみは、十分な休息をとることで改善されます。しかし、1日しっかり睡眠をとっても症状が治まらない場合は、すでに病気にかかっている可能性も十分あり得ます。

ここでは、目の疲労が改善されない場合に起こりうる病気についてご紹介します。

目のかすみや疲れは、眼精疲労としても注目されています。単純に目が疲れかすみ目になっている場合は、睡眠や休息をとることで次第に症状は治まります。しかし、眼精疲労は良質な睡眠を摂っても、症状が改善されにくい特徴があります。

眼精疲労が考えられる症状は以下のとおりです。

これらの症状を感じたら、眼精疲労である可能性があります。なかにはパソコンの画面を見ていると眠くなる方もいます。日頃からこまめな休息をとり、目にかかる負担を最小限に抑えましょう。

緑内障とは、失明する恐れのある危険な病気です。厚生省は、日本人の中で最も多い失明原因としても取り上げています。以前は、緑内障にかかる患者の多くが高齢者でしたが、近年では20代のうちに緑内障で失明する方も増えています。

慢性緑内障にかかることが多く、軽い疲れ目の症状以外には自覚症状が現れにくいことが特徴です。正面を見た際に周辺が見えにくくなっていたら要注意です。視野が狭くなっていることに気が付かない方も多く、一度視野が狭くなると回復することは難しい病気とされています。

飛蚊症とは、視界に黒い虫のような物体が見える症状のことをいいます。20代から発症する方もおり、見え方もさまざまあります。主に目のなかにある透明なゲルが濁り、視界にその影が映っていることが原因です。

飛蚊症を放置すると、網膜剝離などの症状を併発させる可能性もあります。視界に異物が見えている場合は、病院での検査をおすすめします。

目の疲れは、ものを一定以上見続けることで発生します。目の負担を軽減させるためには、こまめな休息はもちろんですが、パソコンを見る際の距離感に気を付けることも大切です。

至近距離でパソコンを眺めていると、目に入るブルーライトの量が多くなります。ブルーライトは目を疲れさせる原因にもなるので、適度な距離感を保つことが望ましいです。また、1時間に1度はモニターから目を離して休ませましょう。

目の周りのツボをマッサージすることで、目の疲れを癒します。あまり強い力は使わずに、こめかみあたりや首筋をマッサージしてみてください。また、眼球を大きくまわすのも効果的です。凝り固まっている目の筋肉をほぐすことができるため、目の負担が軽減されます。

メガネやコンタクトの度数や乱視が強くなっていると、目に負担をかける原因になります。普段メガネなどを付けている方は、目に合っているか確認してみましょう。つけていない方でも、いつの間にか乱視などの症状が現れることがあります。

目の疲れやかすみ目は、多くの方が目薬で対策をとっています。近年では目薬の種類も増えており、手軽に使用できるのでおすすめです。しかし、疲れ目は身体に不足した成分を補うことでも改善されます。

目の疲れは主に、ビタミンやアミノ酸が不足することでも引き起こされます。ビタミン剤などの服用である程度改善を期待できます。一般用医薬品では、レバコールが該当します。レバコールには必須アミノ酸やビタミン、ミネラルが含まれています。

薬剤師や登録販売者と相談し、自分にあった薬を見つけることもひとつの手です。

目の疲れは現代病としても取り上げられており、多くの方が悩んでいる症状のひとつです。放っておくと、眼精疲労を始めとするさまざまな病気を引き起こします。目に疲れを感じたら、こまめな休息を挟むのはもちろん、薬やマッサージなどの対策を取りましょう。

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