効果的な不眠症対策とは?症状の例や原因となる病気、おすすめの薬品

効果的な不眠症対策とは?症状の例や原因となる病気、おすすめの薬品

効果的な不眠症対策とは?症状の例や原因となる病気、おすすめの薬品

睡眠は人間の本能のひとつであることから、その睡眠が妨げられてしまう不眠症は非常に大きなストレスとなり、日常生活に支障が出るレベルで問題を引き起こしてしまいます。そして睡眠に執着しようとすることが、更なる不眠症の悪化を招くという悪循環に陥りやすいのも不眠症の厄介さです。

今回は、不眠症の症状とその特徴、原因となる病気、不眠症対策からおすすめの薬品までを解説していきます。

不眠症ってどんな症状を指すの?

不眠症の症状とは、文字通りではありますが「寝ようとしているのに全然寝ることができない」「睡眠不足で日常生活に支障が出始める」といったもので、日常生活にも極めて大きな影響を与えるものです。定義としては入眠障害、中途覚醒、早朝覚醒、熟眠障害など、満足の行く睡眠が取れない問題が1ヶ月以上継続している状態を不眠症と呼びます。

不眠症によって満足な睡眠を得ることができない状態が継続してしまうと、思考力や集中力の低下を招き、頭痛やめまいが起こり始め、慢性疲労による胃腸など消化器官の機能低下、不整脈や神経系をはじめとする慢性的な不調を全身に引き起こしてしまいます。

不眠症は極めて深刻な問題であり、時には命に関わる危険を招くこともありますので、できる限り早急な解決が望まれます。

不眠症の原因って?どんな病気が考えられる?

不眠症の原因となる病気、というより不眠症自体が一つの病気なのでは、と思う方は多くいるでしょう。しかし、不眠症というのは複合的な要因が重なった「症状」の一種であって、必ずしも「一つの病気」とは見做されない側面があります。また不眠症の原因というのはさまざまに考えられます。以下に詳しく見ていきましょう。

睡眠時無呼吸症候群

不眠症の原因として最も多いのは「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」と言われています。睡眠時無呼吸症候群というのは、睡眠中に主に喉周りで空気の通り道が閉塞してしまうことによって呼吸が一時的に止まってしまう病気です。

具体的には睡眠中の無呼吸状態が10秒以上続く、乃至は1時間に5回以上低呼吸状態(呼吸による換気率が50%を割り込む状態)が起こる場合に睡眠時無呼吸症候群と診断されます。無呼吸発作と呼ばれる通常の寝息やいびきと違う呼吸動作(10秒程度呼吸が止まった後に一気に「ゴオッ」と息を吐き出すなど)が主な症状とされていますが、いびきがそもそも睡眠時無呼吸症候群の原因ともなっています。

レストレスレッグス症候群

「レストレスレッグス症候群」とは主に下肢に対してムズムズとした落ち着かない感じを覚えてしまう病気で、別名を「むずむず症候群」と呼ぶ病気です。睡眠だけでなく一定以上じっとしなければならない状態、例えば講義や講演会や映画、公共交通機関内などでも脚がムズムズとしてきて耐えられない病気で、脚を動かすことで症状が改善するのだそうです。しかししばらくじっとしているとまたムズムズが舞い戻ってきてしまいます。

妊娠中にこの症状を引き起こす事例もあるのだそうで、罹患者は全妊婦のおよそ20%と決して無視できない割合で起こります。ただでさえ体調が乱れやすい妊娠期に、更にレストレスレッグス症候群を重ねることによって、睡眠不足を招いてしまうといった二重苦も。

症状が悪化すると、下肢のみならず下腹部や背中や腕へと症状が広がっていくというのも厄介です。

うつ病や不安症候群などの精神的な疾患

いわゆる「うつ病」をはじめとした多くの心の病気も不眠症の原因となります。精神疾患によって招きやすい不眠症の症状としては特に早期覚醒と、「日内変動」と呼ばれる朝は無気力状態だが夕方以降元気が出る症状が顕著です。こうした症状は生活リズムの乱れを招き、日常生活に大きな支障が出てしまいます。

自律神経の乱れや疲労

自律神経系の疲弊や乱れによっても不眠症は引き起こされてしまいます。自律神経は体内の代謝や分泌系の安定を保っているだけでなく、体内のバイオリズムをも制御している神経系になりますので、自律神経が乱れることで睡眠障害が起こりやすくなってしまうのです。

また自律神経の乱れは不規則な生活や食事習慣により、体が常にストレス状態になることが原因となって起こります。全身の疲労感の原因となっているのも自律神経の乱れで、これは自律神経中枢にある細胞のミトコンドリアによって活性酸素が作られてしまうことが原因と言われています。

不眠症対策にはこんな方法があります!

不眠症の原因はさまざまにあることがわかりました。それと同様に、不眠症対策にも様々な方法があります。以下に詳しく見ていきましょう。

寝る前は音楽やアロマの香りなどでリラックスを

寝る前にゆったりとした音楽を流すことでリラックス効果が期待でき、入眠しやすくなると言われています。しかし睡眠してしまった後にも音楽が流れてしまっていると、入眠の質を落としてしまいますので、タイマーを設定するなどして一定時間で音楽が止まるようにしておきましょう。また音楽は歌詞があるものよりはないものの方が覚醒を促さずに済みます。アロマを焚いてホッとする香りを嗅ぐこともリラックス効果が期待できます。

起き抜けに太陽の光をしっかり浴びる

太陽光をはじめとする強い光には体内時計を適正に調整する効果があります。人間の身体は光を浴びてからおおむね14時間後に眠気がくるように出来ているので、なるべく早朝に太陽の光を浴びて目を覚ましておくと、夜に眠りに着く時間も相対的に見て早くなります。そうして適正なバイオリズムに調整できれば自律神経の改善にも繋がります。

適度の運動を心掛ける

適度な運動もほどよい睡眠を誘発してくれる大事な習慣です。運動は午前よりも午後に、軽く汗ばむ程度の有酸素運動をゆったりとしたペースで数時間行うと効果が期待できます。激しく厳しい運動は逆に刺激を招いて寝つきが悪くなるので要注意です。

なるべく同じ時間に寝起きするように努める

体内時計を適正に調整することが睡眠障害対策としてはベストですので、なるべく就寝と起床の時間は一定にしましょう。週末に寝溜めもしくは夜更かしをしたりして平日と極端に差のある睡眠習慣を持ってしまうと、週明けからまた不眠を招いてしまいます。週末でも平日と同じ時間に寝起きするよう努めましょう。

不眠症に対して効果が期待できる薬3選

不眠症の改善の理想は上記のように薬物を用いずに不眠の原因を取り除き、適切な睡眠習慣を作り出すことが理想です。しかしそれだけでは不眠症が改善されない場合ももちろんあり、その時は薬物治療を行います。

それでは、不眠症解消に効果が期待できる薬にはどういったものがあるのでしょうか。以下に見ていきましょう。

自律神経系の働きの改善に!「若甦(じゃっこう)」

まずは、第2種医薬品の「若甦(じゃっこう)」をご紹介しましょう。

若甦は特に滋養強壮効果が期待できる薬品として知られてはいるものの、不眠症にとって効果的なのは疲労回復や栄養補給などによって、身体の状態を安定に保つことによる自律神経系の働きの改善にあります。慢性的なストレス症状の改善にも効果が期待できるので、そうした側面の効能を不眠症改善に活かしていくべきでしょう。

不眠改善に効果が期待できる漢方薬「柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)」

漢方薬「柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)」も効果が期待できます。精神不安があり、高血圧の随伴症状としての動悸や不眠、不安、神経症、更年期障害などの更年期神経症などに効果が期待できる薬であり、自律神経系の働きの改善とともに不眠に対しても効果が期待できます。

眠りが浅い方に!「加味帰脾湯(かみきひとう)」

第2類医薬品として販売されている漢方薬「加味帰脾湯(かみきひとう)」も不眠改善への効果が期待できます。これは心身の疲れ、貧血、神経症が招く精神不安や不眠症の改善に対して効果が期待できる薬品で、一般的に不眠症状を訴える患者さんに使用されている実績もあります。特に、眠りが浅くよく夢を見て覚醒してしまうなど眠りが浅い方に効果が期待できます。

まとめ

以上、不眠症の症状と原因となる病気、対策やおすすめの薬品などを一通り解説してきました。不眠症はなるべくならば薬物治療に頼ることなく、生活習慣を整えることで改善するのが理想です。ただ、それだけではどうしてもうまくいかないといった場合には、上記に紹介したような薬品も使って様子を見てみましょう。

静岡県裾野市にある薬局「金時堂 須賀薬局」では、処方箋による調剤のほか、第2種医薬品を中心とした様々な薬品の販売も行っており、美容製品や化粧品の販売も行うなど幅広い分野をカバーしている薬局です。地域にとって「最良の薬局」であろうというコンセプトの元、3代に渡り長年地域の薬局として親しまれてきました。

本記事内でも紹介した「若甦」は本薬局でも人気かつおすすめの薬品となっています。不眠にお悩みの方はぜひ一度来局くださいませ。